私はフィリピンのセブで2019年2月から4月までの3か月間に留学、オーストラリアのブリスベンで2019年5月から12月までの7か月間ワーホリをしていたのですが、
帰国した今だからこそ社会人留学を”楽しかった”だけで終わらせないために、やっておくべき6つのことをお伝えします。
どこの国に英語留学するにしても当てはまることだと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
留学前にやるべきこと
文法と単語を中心に英語の勉強をする

当たり前ですが英語の勉強は出来る限りやっておきましょう。特に基礎の文法と単語は身につけておくべきだと思います。
理由は日本にいる間にスピーキングとリスニングの能力を伸ばすのは簡単ではないからです。
フィリピンの語学学校であるQQEnglishの情報では、
アメリカの機関である「The Foreign Service Institute(FSI)*」によると、
「スピーキングとリスニングにおいて、一般的な専門能力を身につけるための時間は約3000時間」と言われています。
英会話習得に必要な時間は!?学習時間別の効果的な英語勉強方法はこれ!
ということで1日8時間から9時間みっちり英語で話してたり聞いたりしても、スピーキングとリスニングの能力が身につくのに1年近くかかることになります。
でも社会人が働きながら毎日そんなに英語学習の時間なんて取れませんよね。
英語学習以外にも言えることですが、何かを習得するためには習得したいものに触れる機会を増やさないと身につきません。
私は少しでも英語を話せるようにと留学前の1年間は週に1回マンツーマンで英会話スクールに通ってましたが、ぶっちゃけほとんど意味がありませんでした。
強いて言えば英語で話す恐怖心がなくなった状態になれたことは良かったかなと思いますが、スピーキングとリスニングの能力は初心者の域を脱しませんでした。
日本にいながら英語を話せるようになるって並大抵の努力をしない限りは本当に難しいです。
それならば文法と単語はしっかり日本にいる間に身に着けて、留学でスピーキングとリスニングに集中して勉強すればいいと思います。
私のおすすめの勉強法はディクテーションです。
ディクテーションってリスニング強化じゃないの?
と思われるかもしれませんが、文法や単語の勉強にもなるんです。
【英語勉強法】ディクテーションを30日続けた結果。で詳しいやり方を説明しましたが、
最初は意味を理解しなくていいのでとにかく書き取ることに集中してやっていきます。
そうすると次第に「ここにofが入るのか!」と文法も身についたり、毎回書き取れない単語があると自然と意味も定着していくんです。
なので留学前に日本でいる間にやるならディクテーションで文法と単語の勉強をしていくことをおすすめします。
とにかくTOIECを受けておく

留学前にはTOEICを受けておき留学後に再度受けて、自分の英語力がどの程度伸びたか比較できるようにしておきましょう。
私が留学前にやらなかったことで一番後悔していることはTOEICを受けておかなかったことです。
留学から帰国した1年半後に英語が必要な会社に面接を受けたんですが、
TOEICを受けてなかったので留学で自分の英語力がどれくらい伸びたのか客観的に示すものがなかったんですね。
友だちからも「英語どれくらい話せるようになった?」と聞かれても主観的なことしか言えませんでしたし、
今こうして留学ブログを書くことになり本当ならビフォーアフターを数値化してお伝えできれば良いのですが、
まさか私がブログを書くことになっているなんて留学前は想像もしていなかったんです(笑)
なぜTOEICを受けておかなかったかというと、
TOEICはオワコンだよね
っていう情報をネットで見ていたので、じゃあ受けなくていっかと思ってしまったんです。
それに留学前は帰国後に外資系企業で働きたいという目標があったわけでもなかったので、私には必要ないかなって思ってしまったんです。
でも留学前に考えていたことと留学後に考えることは変わって当然なので、もしあなたが現状でTOEICは自分に必要なさそうだなぁと思っていても、
留学後にどんな形で必要になるか分からないので、とにかく受けておくことをおすすめします。
留学中にやるべきこと
日本ではやらないことにチャレンジする

社会人で留学やワーホリに行く理由には
これまでの人生を変えたい
という気持ちが誰にでも少なからずあると思います。私もそうでした。
私は自信がなく人前で話したり注目されることが苦手でしたが、
フィリピン留学中に100人の前で英語で話すことにチャレンジしました。
きっかけは語学学校での校内アクティビティ。3人1組になって英語でクイズに答えたり、お題に沿って即興で物語を作っていくという内容でした。
仲良くしていた台湾人の友だちに参加を誘われたのですが最初は断ろうかと思いました。
当時の私は初心者クラスで絶対に上手く聞き取れないし話せないし、何より人前に出るのは苦手。
でもここはフィリピン!やるしかなー----い!!
と自分を奮い立たせ参加を決意。
そして実際のアクティビティでは案の定上手く聞き取れなかったり言葉に詰まってしまったのですが、
中級クラスだった台湾人の友だちが助けてくれたり沢山の人が拍手を送ってくれ、
私はこのとき自分の殻を破くことができたと実感した瞬間でした。
そこからだんだんと自分に自信を持てるようになった私は、その後もズンバというダンスを再び校内アクティビティで100人の前で踊ったり、
フィリピン留学後に行ったオーストラリアワーホリでは、ヨガ教室に参加して自分から友だちを作ることができるようになりました。
日本では残念ながらチャレンジする人の足を引っ張ったり失敗する人をいじったりすることがありますが、海外では頑張る人を応援してくれ助けてくれる雰囲気があります。
なので留学中は日本でやってこなかったことにぜひチャレンジしてみてください!
現地のリアルな情報を知り理解を深めていく

留学中はぜひネットや教科書に載っていないような話を現地の人や永住者に聞き、留学先の国について深く知ってみてください。
私は2019年にオーストラリアのブリスベンにワーホリに行きましたが、オーストラリアに行く前はアボリジニについて、
- オーストラリアの先住民で長い間、白人から迫害されていた
- アボリジニの聖地であるエアーズロックがアボリジニのために登山禁止になる(2019年10月より)
という、アボリジニはこれまで辛い体験をしていて守られるべき民族なんだと認識していました。
もちろんそれは間違っていないことですが、私はブリスベンにいるアボリジニの人たちがいつも昼間からフラフラしているのがどうも気になり、
アルバイト先にいた日本人永住者である同僚にアボリジニの現在の生活や詳しい事情について質問してみました。
永住者である同僚は、
- アボリジニは国から生活保護を受けているため働かない人がたくさんいること
- アボリジニの親がまともな生活を送ろうとしないために、その子どもたちにも悪影響が出ていること
を教えてくれ、実際に同僚の身近なところにも影響があったそうです。
これは同僚の友人である白人オージー夫婦に起きた話なのですが、
両親を亡くしたアボリジニの赤ちゃんがおり親戚に一度引き取られたものの、その親戚はアルコールに依存していて育児放棄したため、行政を通して白人オージー夫婦が子育てを引き受けたそうです。
白人オージー夫婦は子どもがおらずアボリジニの赤ちゃんを我が子のように大切に育てており、ある時その赤ちゃんをそのまま養子として迎えられないかと役所に相談したそうです。
すると育児をしない親戚が激怒し、赤ちゃんを引き戻すことになってしまったそうです。
なぜ親戚は育児放棄しているにも関わらずこのようなことをしたかというと、
アボリジニの赤ちゃんがいることで国からお金を受け取れるため、養子に出すことは反対だったそうです。
結局そのアボリジニの赤ちゃんを巡って裁判までしたようですが負けてしまい、現在はその赤ちゃんがきちんと育てられているのかも分からないと言っていました。
私はこの話から人への支援することの難しさを知り、様々な視点から物事を見れるように考えるクセがつき、留学を通して将来的に人道支援に携わりたいという想いも芽生えました。
留学して現地で暮らしたからこそ知れることはたくさんあり、その国を深く知ることで見方が変わったりその後の人生にも影響を与えることになるはずです。
社会人留学したのならぜひ現地にいる間に、その国のことを深く知るようにしてみてください。
留学後にやるべきこと
英語をアウトプットする場を作る

文法と単語を中心に英語の勉強をするでもお話しましたが、日本にいる間にスピーキングとリスニングの能力を上げることはとても難しいです。
なので留学後も、
- 留学でできた友だちと連絡を取ってみる
- 国際交流パーティーや英会話カフェで日本に住んでいる外国人と交流する
などをして留学していたときのように英語をアウトプットする場をしっかり作りましょう。
私の場合は一時帰国のつもりで2019年12月にオーストラリアワーホリから帰ってきてその後すぐにコロナが流行してしまい、
せっかく英語力が上がってきている状態なのにオフラインで外国人と話す機会を作ることができませんでした。
その代わり留学でできた友だちと連絡を取ったり、フィリピン留学でお世話になった先生にプライベートでオンライン英会話をしてもらったりしてアウトプットする場を作るようにしました。
英語力を維持するためにいろいろ工夫していても留学中に比べて単語をすぐに思い出せなかったりして、やっぱり徐々に英語力が落ちた実感もありますが、
何もしていないともっと早いスピードで英語を忘れていたと考えるとやっていて良かったなと思っています。
なので留学後には英語をアウトプットする場をちゃんと作りましょう。
気になる企業や業界に挑戦する

私は留学前に美容部員として働いていたのですが、そんな私が未経験の留学業界で2022年6月からフィリピンで働くことが決まりました。
フィリピン留学でお世話になった語学学校で日本人マネージャーとして働くことになったのですが、
なぜこの仕事が決まったかというと私自身が挑戦し続けた結果なんです。
留学してしばらく経った2021年5月のある日、フィリピンの語学学校から卒業生に向けて一通のメールが届きました。
「日本でオンライン英会話事業を始めたので仲間の募集します」
という内容で、私は美容部員としてたくさんの相談にのってきた経験を活かしてカウンセラー業務に応募しました。
日本人担当者と面接したもののその時はご縁がなく終わってしまったのですが、それから1年後の2022年5月に再び一通のメールが届きました。
「コロナで閉鎖されていた語学学校が再開するので、日本人マネージャーとして働いてみませんか?」
という募集の話を、以前面接を受けた私だけに先行でメールを送ってくださいました。
そしてその後日本人担当者との面接に加えて、韓国資本の語学学校なので韓国人とフィリピン人との英語での面談をして無事に合格。
もしあのときオンライン英会話事業の募集に応募していなければ、フィリピンでの仕事は決まっていなかったかもしれません。
不安がありながらもチャレンジして良かったなと心から思っています。
もし留学後に気になる企業や業界があればどんどん挑戦していってほしいですし、
たとえその挑戦が上手くいかなかったとしても別の形で繋がっていくこともありますので積極的にチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
私の実体験から【意味のある社会人留学にするためにやっておくべきこと6選】をご紹介しました。
社会人留学は仕事を辞めたり休職して行くものなので、留学での経験をその後の人生にしっかり繋げていきたいですよね。
これから社会人留学を始められる方が後悔のないよう、今回の記事が少しでも役に立つことを願っています!
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