多国籍文化であるオーストリアでは日本人の私たちからすると不思議に感じる文化もたくさん存在します。
私の7ヶ月間のオーストラリア生活の中で受けたカルチャーショックについてお話ししてみます。
電車の中通話してる人多すぎてビックリ。
日本では車内での通話はマナー違反となりますが、オーストラリアでは電話で話したり友達と普通に会話することは別にマナー違反ではありません。
中にふつうに飲食をしてる人もいますからね。
電車の中でビール片手にワイワイしてる姿を見ると、「あ、なんかこんな感じでいいんだな。」って思うものですよ。笑

ちなみに、オーストラリアの友人が日本の電車でビックリしたこと第1位は寝てる人多すぎ。第2位は静かすぎ。だそうです、笑。
歩行者が赤信号をガンガン無視して渡っていく

オージーは赤信号でもガン無視ししてみんな渡っていきます。車が来てなければ赤信号でも渡ってOKという感覚なようですね。笑
オージーたちが赤信号を無視して横断歩道を渡っていく理由はオーストラリア人がせっかちだというのもあると思うのですが、そもそもオーストラリアの道路は日本の道路のように車道が広くありません。
日本なら片側2車線、3車線の道路は普通ですし、そんなところを赤信号で渡るってかなり無謀ですよね。
だから「道路交通法が・・・」とかいう前に信号を守ることが当たり前になってるわけです。笑
でもオーストラリアの場合、
- 幹線道路が走ってるエリア
- 住宅地エリア
- シティー
という感じで別れていて、車がガンガン走ってるエリアって限られているんですよね。
しかもオーストラリアのCBDでは道路の真ん中にトラムの線路があるので、道路が広そうに見えても基本は1車線です。
なので、
- 車を確認して渡る
- トラムの線路あたりで待機
- 再度車を確認して渡る
という感じで渡れば、結構な広さのある道路でも簡単に渡れてしまいます。
だからオージーたちはお構い無しに赤信号でも渡っていくんだと思います。笑
物乞いがアクティブに物乞いしてくる

日本ではホームレスと呼ばれる人たちは基本街行く人に自ら働きかけることはしませんよね。
でもオーストラリアでは街を歩いていると、お金を恵んでほしいと言わんばかりに近寄ってきたり、肩をポンポンされる事も結構あります。
私は友達と外でランチをしていた時お会計をするためにお金を出していたら、見知らぬおじさんがスーッと横にきて超びっくりしました。笑
私は最初どうしていいかわからず全無視してしまいましたが、そういう場合は基本無視をするかお釣りを少し恵んであげるかすればいいと思います。
基本的に物乞いする人たちはお金を盗んだり、危害を加えてくるような人はいないので、スルーすれば何もせず帰っていきます。
最初はびっくりしますが、そのうち慣れます。

オーストラリアのホームレスと呼ばれるような人たちは「お金を恵んでください」というプレートを持っていたり、
街ゆく人にお金を求めることも多いのですが、なにげに行動力あるなと密かに思ってました。笑
キリスト教文化が根付いているということもあるかもしれませんが、グイグイくる感じもオーストラリアらしいなと思います。
歩きタバコをする人多すぎ
オーストラリアでは歩きタバコをする人が多くて、街を歩いているとタバコの匂いが普通に漂ってきます。
これよく分からないのですが、オーストラリアでは歩きタバコはOKですが、室内での喫煙は法律で禁止されています。
日本人の感覚からすると、いや両方禁止かせめて逆じゃない?って思いますよね。笑。

ちなみにタバコのポイ捨ては禁止されています。
タバコをポイ捨てするところをインスペクターというポイ捨て監視員に見られると10万円近い罰金取られます。タバコのポイ捨ては絶対にやめましょう。
愛想のない店員が多い

オーストラリアにきて最初にビックリするのはそっけない店員の態度かもしれません。
でも彼らは決して手を抜いているわけでもないし、無愛想にしてるわけでもない。「普通」なんですよね。一見無愛想な店員でもこちらから話しかけると笑顔で答えてくれたりしますし。
なんで無愛想な店員が多いのかというと丁寧な接客はオプションだと捉えているからです。
海外の職場では基本自分がするべき仕事とそうでない仕事が明確に区別されています。
だから自分の仕事ではないことに労力を使うことは基本ないんですよね。
例えばセブンイレブンの店員であれば彼らの仕事は、
- お会計
- 商品の補充
- 電子マネーのチャージ
などお店を回すことであり、良質なサービスを提供することは彼らの仕事ではないと捉えているわけですね。
それ以上でもそれ以下でもない。
一見無愛想に見えるかもしれませんが、見方を変えれば合理的な働き方なのかもしれません。
そしてオーストラリアの店員に愛想がないもう1つの理由は、客も店員も対等な立場という考えが根底にあるからです。
ここで私の面白い体験談をお話ししますね。
私はレストランで食事をしてきたときにちょうどランチタイムが終わりお店が閉まる頃でした。
その時に店員さんがきて、「そこの塩と胡椒とってくれない?」と言ってきたんです。最初は何の話をしてるのかさっぱり分かりませんでした。
彼女はランチタイムが終わるからお店の片付けをしていて、彼女の位置からは塩と胡椒が入ったミルが取りずらかったのです。
だから「一番近い私にとってくれない?」とお願いしてきたわけですね。
日本だったらあり得ないと思います。
でもオーストラリアでは客も店員も対等という考え方があるのでそんなことも起こる。
チップでもあげればそれ相応の対応も望めますが、基本は客であろうと店員であろうと同じ立場なです。
私たち日本人は1から10まで丁寧に対応される接客に慣れているので、少しでも丁寧さに欠けた対応をとられると気分が悪くなりがちです。
そしてその価値観を海外でも押し付けがちですが、日本のようなお客様は神様です的な接客をする国はオーストラリアも含めて世界中どこを探してもないんですよね。
オーストラリアではそっけない態度をされる事も結構ありますが、そういう場面に遭遇すると日本のサービスが過剰なのかが分かります。
みんなこの過剰サービスを提供するために心身をすり減らしてると考えると、もっと気楽で良くない?って思えてくるから不思議です。笑
オーストラリアの冬は寒い。

これはカルチャーショックとは言わないですが、オーストラリアの冬が寒すぎてビビります。
オーストラリアといえば常夏で、1年中太陽が輝いていてビーチでのんびりできるというイメージを持ってる人も多いと思います。
でもワーホリや留学で人気の都市で1年中暖かいのは、
- ゴールドコースト
- ケアンズ
- ブリスベン
あたりで、
- シドニー
- メルボルン
- パース
の冬は普通に寒いです。
オーストラリアはどの都市も1年中暖かいと思っていると、痛い目をみます。笑
私がいたブリスベンは1年を通して過ごしやすく、冬でも関東の秋くらいの気候なのでそこまで寒さは感じません。
朝方は10℃以下になることもあって普通に寒いですが、そんな日でも日中は20℃くらいまで気温が上がる事もあります。
でもシドニーやメルボルンの冬はヒートテックはあったほうが絶対あった方がいいですし、寒がりな人ならコートやダウンは必須になるくらい寒いです。
それにオーストラリアの冬は気温よりも全然寒く感じます。なんかひんやりして、体の芯から冷える感じなんですよね。
その理由は南極から吹く風が冷たいから。
あまりイメージがないかもしれませんが、オーストラリアは南極に近いんですよ。冬になると南極から冷たい風がオーストラリア大陸に向かって吹いてくるので、気温よりも寒く感じるんです。
渡航するエリアにもよりますが、オーストラリアの冬は寒いということは覚えておきましょう。
まとめ
というわけで私がオーストラリアで受けたカルチャーショックをまとめてみました。
オーストラリアにきて最初はビックリする事もあると思います。
でもその驚きというのは、日本での一般的な考え方や常識と異なるという事。
世界には幾つ国あるかご存知でしょうか?
正解は196です。
そして私たちが思っている「あたり前」というのは、
その196カ国のうちの1つの国から出来上がったものに過ぎません。
残りの195カ国には日本とは違った考え方があって、日本とは違った価値基準で動いているんですよね。
長く日本にいるとつい私たちの基準で物事を判断してしまいがちです。
だからオーストラリアにいると
「あ〜もう!日本ならこんな事ないのになんで!」
と思う事も正直あります。
でもそんな時こそ自分の価値観や物事の捉え方をアップデートするチャンスだと私は考えています。
せっかく異国の地に来ているのだから、不便なことでさえも楽しみに変えてみてくださいね。
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